2021年02月06日

【音楽】2020年10月〜2021年1月にアレンジした曲まとめ(後編)

2020年10月〜2021年1月に作った曲まとめ_トップ画像_01.jpg

前回の続きで、最近ゲーム音楽でアレンジした曲について振り返りたいと思います。

後編でご紹介するのは次の2曲になります。

・「エンディング」(「スーパーマリオランド」より)
・「バトル2」(「ファイナルファンタジーIII」より)

●「エンディング」
この曲は、「スーパーマリオランド」のエンディングテーマです。


原曲はこんな感じ(アレンジの対象は0:27あたりから)

ゲーム中でマリオがラスボスを倒してデイジー姫を救出、スカイポップ号に乗って凱旋飛行を続ける…(背後にはスタッフロール)というシチュエーションで流れる曲になります。

この曲の魅力は何と言ってもポップで美しいメロディ、そして整ったコード進行だと思います。

主旋律とベースの2和音(+リズム)しか鳴っていないにも関わらず、なぜか物足りなさを感じさせない、むしろこれで必要十分だと思わせるような、非常によく出来た曲です。

・メロディとコードで飛行機の上昇を表現
この曲の見どころの一つは、イントロにあります。

次の楽譜をご覧ください。
楽譜_スーパーマリオランド_エンディング_イントロ_1.png
イントロ出だしの4小節。メインメロディの音程とコードネームがポイント

この部分、主旋律が1小節をひとまとまりにして、少しずつ音程を上げていることが分かると思います。

ユニークなのが、メロディと同時にコードもまたA→B→C→Dときれいに「上がって」いっている点です。

A, B, C, Dという4つのコードは同じ調の中に共存しないコードなので普通はこのような進行は起こらないのですが、この曲では転調を上手く織り交ぜることで上記進行を実現させています。

飛行機が徐々に高度を上げて離陸していく様子をメロディとコードの2つで表現させるという点で、作曲者の優れたセンスを感じさせます。

・アレンジした結果
そんなエンディングテーマをアレンジしたものがこちらになります。



バンド風のアレンジによって、祝祭的な感じに仕上げてみました。

原曲が何しろ2和音しかないので、原曲で鳴っている音を生楽器の音に変えるだけだとどうしてもスカスカした感じになってしまいます。

追加要素としてコーラスを入れたり、原曲にはないオブリガード(いわゆる裏メロ)を挟んだりして、それらしい感じになるように工夫してみました。

原曲の、「大団円を迎えてハッピー!」な感じが出せたのではないかと思っております。

「エンディング」アレンジ評価
・原曲イントロのユニークさ:★★★★★
・アレンジの祝祭感:★★★★☆


●「バトル2」
最後の曲は「ファイナルファンタジーIII」の中から、「バトル2」という曲になります。


原曲はこんな感じ

この曲は作中のボス戦で流れる曲です。

個人的に、私はこの曲を聴くと「かみなり」を連発してくるガルーダさんのことをなぜか思い出します。

この曲、ノビヨ師匠(※)が作り出す一級品の戦闘曲といった趣があり、見どころがいくつもあるのでポイントだけ整理して見ていきます。(※作曲者、植松伸夫氏の愛称)

・前半部のジェットコースター的展開
まずこの曲は前半部分と後半部分の大きく2つに分けることができます。

前半パートは短調がメインになっており、暗く緊張感のある感じを与えます。

その中でも印象的なのは次の箇所です。

楽譜_バトル2_Final_Fantasy_III_前半部_1.png
前半パート9〜12小節目。メロディのこの落差!

この部分、メロディが3小節目までひたすら降下を続けていて、その後、4小節目で一気に急上昇する動きを見せます。

さながらジェットコースターのようなアップダウン…これによって、戦いのスリル感が見事に表現されているのです!

・後半部の病みつきリフ
対する後半パートはそこから一気に抜け出すような伸びやかで綺麗なメロディで構成されており、勝利に向かう高揚感などを表現しているように見えます。

この美しいメロディもさることながら、後半部の見どころは何と言っても伴奏パートのリフフレーズでしょう。

楽譜_バトル2_Final_Fantasy_III_後半部_1.png
後半部の出だし。サブパートのリフに注目されたい

細かな3連符を交えて1小節単位で繰り返されるこのフレーズは、長い音符が中心の主旋律に対するカウンターメロディとして機能しています。

このフレーズ、いつまでも聴いていたくなるような、そんな中毒性を持った独特のリフになっていて、この曲の大きな聴きどころの一つになっています。

・アレンジした結果
そんな「バトル2」をアレンジしたものがこちらになります。



例によって、ロックバンド風のアレンジです。

主な工夫ポイントとして、主旋律の楽器が
・前半部:バイオリンでシリアスな感じに
・後半部:トランペットで高らかに歌い上げる感じに
という棲み分けをしてみました。

あとはベースラインを適宜ロックベース風に変えたり、エレキギターのバッキングを追加するなどしてグルーブ感が出るようにしています。

原曲の持つドキドキハラハラ感などが上手く引き出せたのではないかと思います。

「バトル2」アレンジ評価
・原曲の見どころ盛りだくさん度:★★★★★
・アレンジのハラハラ感:★★★★☆


●終わりに
以上、2回にわたって最近アレンジした曲を見てきました。

以前よりも原曲についての理解を深めながらアレンジが出来るようになったかな、とこの記事を書いていてそんなことを感じました。

また何曲か作ったものがたまったら、まとめて記事にしたいと思います。
posted by keno at 09:00| Comment(0) | 音楽
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