2020年10月07日

「STOP詐欺被害」風に大坂冬の陣、夏の陣を説明する

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NHKのニュース番組の中にある「STOP詐欺被害!私はだまされない」というコーナーが好きだ。

オレオレ詐欺など特殊詐欺の手口を分かりやすく紹介するこのコーナー、何とも独特のフォーマットで構成されており、見る者(というか私)を病みつきにするそんな魅力がある。

このフォーマットを何か別のことに応用できないだろうか。

そうだ、歴史上の出来事を「私はだまされない」風に説明してみよう。

●STOP詐欺被害風に大坂の陣を説明する動画
そんな経緯で作ってみた「私はだまされない」風動画がこちらになります。


歴史上の出来事として「大坂冬の陣で行なわれた和睦交渉」をチョイス。人類の歴史とは権力をめぐる謀り合い、騙し合いのような側面を持つので「私はだまされない」のフォーマットにぴったり合う

●動画のダイジェスト
動画を見るのが面倒という方は、以下のダイジェスト版をどうぞ。

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まず初めに詐欺師(この場合は家康)とその被害者(淀殿)の2名が登場するのが定型パターン。詐欺師の後ろには顔色が悪くて目が三角で光っている人物(詐欺師の本性?)が背後霊のように控えている。これが「私はだまされない」の大きな特徴である


STOP詐欺被害風に大坂の陣を説明する_スライド3_03.jpg
その後、2人(+背後霊)のやりとりを中心にストーリーが展開していく。それにしても、あんな顔色が悪くて目が三角で光っている人物が実際にいたら本当に怖いと思う


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総堀はもともと「外側の堀」という意味だけど、家康は「全ての堀」だと言い張ったという話。こんな動画を作っておいて言うのも何ですが、あの話どこまで史実か分からないみたいですよ


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善良と思っていた人物が、次の瞬間には異形のものに変貌する。(ここが山場!) サスペンスホラーのようなこの展開こそが「私はだまされない」の大きな見所である


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ショッキングな効果音とともに語られる悲惨な被害の実情。まるで家康が極悪人みたいだけど、その後長きに続く太平の世の礎を築いたので、善良な顔こそが家康の本性なのかもしれない。「人間の本性とは何か?」そんな哲学的な問いを「私はだまされない」は投げかけてくれる


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最後はアラーム音とパトランプで注意喚起して締めるのが最近の「私はだまされない」のトレンド。(…トレンド?) 注意の内容がやたら具体的なのが本家の特徴("レターパックで現金送れ"に注意、とかそんな感じ)なので動画の方もそれに倣った

●終わりに
先に述べたように人類の歴史は謀略、裏切りの歴史とも言えるので、「私はだまされない」のフォーマットはかなり万能な形式なのかもしれない。

蘇我入鹿暗殺(乙巳の変)でも良いし、カエサルの「ブルータス、お前もか」も「私はだまされない」風に説明できそうだ。

金や権力など、人間の持つ欲深さを理解した上で、自分がその犠牲にならないように注意してほしい…「私はだまされない」はそんな祈りの物語を紡ぐコーナーだったのだ。
posted by keno at 09:00| Comment(0) | 日記
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