2020年07月04日

はじめての自転車チェーン交換

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外れやすくなってしまった自転車のチェーンを新しいものに交換修理してみました。

●チェーンが外れる
1年半ほど前に購入して毎日のように乗っている自転車があるのですが、最近チェーンが外れやすくなってしまいました。

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こちらが問題のチェーン

少し調べてみたところ、チェーンが緩くなっているようです。

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手でチェーンを持ち上げると3〜4cmくらい上がってしまう(軍手がすごく汚いのは申し訳ない)

取扱説明書によると、正常なチェーンのたるみは1.5〜2cmくらいであり、それ以上たるんでいる場合は交換した方が良いとのこと。

●自転車屋かセルフか
では早速チェーンを交換しよう!と思ったのですが、ここで2通りの選択肢があることに気付きました。

すなわち、
A.自転車屋で交換修理してもらう
B.自分で部品を買ってきてセルフで交換する
の2つです。

この手の修理は専門の方にお願いするのが一般的でしょうが、我々DIYイスト(DIYを好んで行なう人たちの総称)には「自分で交換する」というオプションがあります。

自転車屋かセルフか、少し検討してみたのですが、両者ともに一長一短がありどちらを選ぶべきか迷ってしまいました。

以下、検討の過程を少し見ていきます。

交換方法を検討するにあたって私が考えたポイントは次の4つです。

自転車チェーン修理のポイント
@安全性
Aコスト
B失敗のリスク
CDIYの楽しさ


@安全性
まず、安全性についてです。

自転車のチェーンは人間の体で言えば心臓のようなもので、自転車における最重要部品と言っても過言ではありません。

自分の心臓の調子が悪いからと言って自らメスを取り出して外科手術を始める人がいないのと同じように(いたら怖い)、ここはやはりプロの外科医(この場合は自転車屋の整備士)にオペをお願いするのが安心というものです。

自分で中途半端に修理して、走行中に万一チェーンが外れてしまったりしたら取り返しがつきません。

というわけで安全性の観点からは、A.自転車屋に依頼 > B.セルフで修理 の関係が成り立ちます。

@安全性
・自転車屋で交換の場合:★★★★★
・セルフ交換の場合  :★★★☆☆

Aコスト
続いて、値段の面ではどうでしょうか。

私もお金を無限に持っているわけではないので、出来るだけ安く修理を済ませたいと思うのも人情です。

近所の自転車屋(自転車あさひ)に行って訊いてみたところ、工賃が2,500円で部品代が1,500円くらい、という話でした。

つまり自転車屋で修理してもらった場合のコストはトータルで4,000円程度です。

一方、自分で修理する場合に必要なのは新しいチェーンと「チェーンカッター」という工具のようです。

Amazonで調べた価格だとチェーンが1,000円、チェーンカッターが1,500円くらいで手に入るようなので、セルフ修理時のコストはトータルで2,500円のイメージです。

加えてセルフの場合、チェーンカッターは今後交換するときも使えますので、次回以降のチェーン交換のコストはチェーン代のみで済む、という点も見逃せません。

自転車チェーン_コストグラフ_04.png
コストのイメージ。チェーン交換をすればするほどセルフのほうがお得に!

以上よりコストの面ではセルフが優位です。

Aコストの低さ
・自転車屋で交換の場合:★★★☆☆
・セルフ交換の場合  :★★★★★


B失敗のリスク
今回の例に限らず、セルフ修理には失敗がつきものです。

私は今までにいろんな物の修理を試みてきましたが、失敗したケースも少なからずあります。

「自分で修理する!」なんてバカなことは考えずに、初めからその道のプロにお願いしとけば良かった・・・と後悔したことも一度や二度ではありません。

修理に失敗すると、却ってコストが高く付いてしまうのが問題です。

今回の場合、仮にセルフ修理に失敗してその後自転車屋に依頼し直したとすると、本来4,000円で済むはずだった修理費が6,500円になってしまい財布的にもダメージを負います。

プロの方にやってもらえばそのような失敗のリスクはほとんどないので、リスクの観点からはA.自転車屋に依頼 のほうが優位ということになります。

B修理失敗リスクの低さ
・自転車屋で交換の場合:★★★★★
・セルフ交換の場合  :★★★☆☆


CDIYできる楽しさ
最後はまた少し別のベクトルで、修理を自分でする楽しさについてです。

修理をすると、その製品がどういう仕組みで動いているのかが分かる時がわりとあります。

今までよく考えずに使っていたけど、これってこういうメカニズムで動いていたのね!と気づいて何か得したような、道端で千円札を拾ったような気持ちになるものです。

修理をほかの(専門の)人に依頼するということは、自分がその物について深く理解するチャンスをみすみす逃しているという側面もあるということです。

あと変な話ですが、修理した後ではその物と自分がより親密になったような気持ちになることがあります。

単なる知人が仲の良い友人へステップアップしたとでも言えば良いのでしょうか、以前よりも愛着を持ってその物を使うことができるようになる・・・私だけかもしれませんが、セルフ修理にはこういったメリットがあるのです。

BDIYできる楽しさ
・自転車屋で交換の場合:☆☆☆☆☆
・セルフ交換の場合  :★★★★★


●検討の結果
以上の検討結果をレーダーチャートにまとめたものがこちらになります。

自転車チェーン交換検討チャート_2.jpg
(わざわざ作るほどのことでもない)チェーン交換のレーダーチャート

なるほど、DIYの楽しさの有無で両者の大きさに差が出ているようですね。

このチャートを見たからというわけではありませんが、私は「B.セルフでチェーン交換」を選ぶことにしました。

安全性よりも失敗のリスクよりも、自分で修理する楽しさを優先させたということです。

DIYには「楽しさのためなら危険も厭わない!」というような、ある種の麻薬的な魅力があるのでちょっと気をつけたほうが良いとたまに思います。

今回は自転車の修理なのでまだ可愛いものですが、そのうち「クルマのエンジンを自分で修理する!」とか言い出したらそれは完全に赤信号です。

世の中には酒とかギャンブルで身を持ち崩したという話は枚挙に暇がありませんが、DIYで人生をダメにしたというのは聞いたことがありません。

私がその第一人者にならないことを祈るばかりです。

●実際にチェーン交換してみる
前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、ようやく実際の交換作業に入っていきます。

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Amazonでチェーンカッターとチェーンを購入

安全性を少しでも担保するために、チェーンはシマノ製のもの(982円)を選んでいます。(ブランドにこだわらなければ、もっと安いチェーンもあった)

今回検討するまで知らなかったのですが、チェーンの規格って変速機ありとなしの2つに大きく分かれているんですね。

チェーンなんてどの自転車でも一律で同じサイズだと思ってましたし、そもそもチェーンの規格自体、気に留めたことがありませんでした。

今回修理する自転車は単速なので1/2"×1/8"の規格品を購入しました。

ちなみに1/2"はチェーンのコマとコマの間の長さ(12.7mm)のことで、1/8"はチェーンの厚み(正確にはインナーリンクの内幅、3.3mm)のことを表しているそうです。

自転車チェーン寸法測定_01.jpg
実際に測ってみると確かにそうなってる!

相対性理論とかビッグバンとかそういったレベルの話ではなく、もっとずっと身近な事柄でもまだまだ知らないことがあるのに驚かされます。


それではまず、YouTubeの修理動画で見たやり方を参考にチェーンカッターで古いチェーンを切ります。

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チェーン「カッター」とは言うけど実際には万力のような仕組みになっている。チェーンのコマの真ん中にあるピンを押して抜く感じ

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切れました!

今度は、新しいチェーンをチェーンホイールに巻きつけて、切った時と逆の要領で取り付けます。

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チェーンの端と端をピンで接合する。矢印の部分が新しく取り付けたところ

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とりあえず上手くいったか

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指でチェーンを押し上げてみた様子。たるみがほとんどなくなっている!

結構ドキドキしながらこの交換作業をしていたのですが(買ったチェーンの規格が間違ってたらどうしよう、とか交換した後もたるみが変わっていなかったらどうしよう、とか)、どうやら問題なく修理できたようです。

●終わりに
というわけで、失敗のリスクを乗り越えて上手いことチェーン交換できました。

後は安全性の問題だけですが、何度か乗った感じでは特に違和感もなく、チェーンが切れたりもしていません。

今回のセルフ修理は勝ちか負けかで言ったら「勝ち」と言って良いでしょう。

DIYによる修理にはこういった妙なギャンブル要素があるので面白い(そして少し怖い)と思う次第であります。


posted by keno at 16:00| Comment(0) | 修理
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