2019年07月06日

【音楽】超魔界村のBGMをアレンジしてみた 「ステージ1」

超魔界村_ステージ1_背景画像_01.jpg

カプコンのアクションゲーム「超魔界村」から、第一ステージ曲のアレンジに挑戦してみました。

曲の分析もしています。

●超魔界村について
「超魔界村」は1991年にカプコンからリリースされたゲームソフトです。


魔の手によってさらわれたお姫様を救うために主人公が各地を冒険するアクションゲーム・・・と言うと「スーパーマリオ」と全く同じ見かけですが、その内容は天と地ほどに差があります。

片や敵も味方もコミカルにデフォルメされたデザインのゲームに対して、もう一方はゾンビやら悪魔やらが無慈悲に襲ってくる内容になっています。

ゲームの難易度的にも「マリオ」は小さな子供でもクリアできるような設計ですが、「魔界村」の方は激ムズで、おまけに一度最終面に到達すると一番最初の面まで戻されてしまい、もう1周しないとクリアできない鬼畜仕様・・・


実は私はこのゲームをプレイしたことがないのですが、趣味でプレイ動画を見ているうちにファンになりました。

BGMもゲームの内容に非常にマッチしていて、キャッチーでありながら恐怖感やオドロオドロしさを増幅させるような曲が多くあり、質も高いです。

そんなBGMの中で、今回は作中の「ステージ1」で流れる曲のアレンジを行なってみたいと思います。

●「ステージ1」の曲分析
ステージ1は「呪われた墓場」と「暗黒の密林」という2エリアに分かれていて、いずれもこちらの曲が流れています。


これが原曲

この曲の構成は次のようになっています。

曲の構成
イントロ→A(1回目)→A(2回目)→B→C

この曲の特徴としてまず、半音階的な旋律が使われており、それが不気味さを演出しています。

それと同時に、アップテンポなリズムとキャッチーなメロディ、そしていわゆる「キメ」のフレーズの多用などが相まって、全体的にスタイリッシュな印象も受けます。

恐怖感を煽りつつも全体としては理路整然とした筋の良い音楽、というのがアレンジをしていて思った感想です。

例えば、Aパートの構成の仕方を見てみましょう。

Aパートの構成
@1〜8小節:この曲の核となる主題の提示
A9〜12小節:@の主題を展開
B13〜16小節:Aで膨らませた主題を一気に突き落とすかのようなキメフレーズの連続

超魔界村_ステージ1_説明用_02.jpg
(クリックで拡大)

この部分、起承転結というか、まるで「フリ」と「オチ」が完璧にキマった漫才のような、しっかりとした構成になっています。

このAパートの構成に限らず、コード進行や音符の配置の仕方などにも、曲としての規則正しさが見受けられます。

先ほど、魔界村はマリオの対極のようなゲームという話をしました。

音楽的にも、一見するとマリオとは似ても似つかないような曲調なのですが、こうして見ると実は「魔界村」の方もかなり基本に忠実な作りになっていることが分かります。


このゲームは、内容がホラー映画的なグロテスクさを持っているので、下手するとプレイヤーに下品な印象を与えかねません。

ですが、このゲームのプレイ動画を見ていても特に不快な感じを受けることはなく、むしろクールなゲームという印象を持ちます。

この辺りは、ゲームのデザインもさることながら、音楽的な筋の良さ、基礎のしっかりした曲設計による部分も大きいのかな、と考えたりしました。

●アレンジした結果
そんなことを考えながらこの曲のアレンジを行なったところ、こちらのものが出来上がりました。



トランペットの音を主軸に据えたバンドアレンジです。

原曲がロック寄りのビートなので、アレンジの方もそれに寄せた感じになっています。

ライブハウスのフロアでゾンビやお化けが踊っているような(ハロウィン的な)、そんな光景をイメージしながら作りました。

●終わりに
今回は「超魔界村」の中から、プレイ動画を見て気になっていた曲のアレンジに挑戦してみました。

こうしたアレンジをするといつも思うことですが、曲を深く掘り下げて聴いてみると意外な発見が多々あることに気付かされます。

今回もまさにそんな感じで、奇抜な曲と思いきや、意外にも軸のしっかりした曲というのが一番の発見でした。

というわけで、今回もまた得るところの多い制作となりました。
posted by keno at 17:00| Comment(0) | 音楽
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