2019年06月01日

【音楽】ゲームボーイ版バットマンのBGMをアレンジしてみた その4 “Batwing Stage”

Batman_Batwing Stage_背景画像1.jpg

昔のゲームボーイに、「バットマン」を題材にしたソフトがあります。

その中から、今回はシューティングステージで流れる曲のアレンジに挑戦してみました。

●ゲームボーイ版バットマンについて
「バットマン」は今から30年ほど前にリリースされたゲームボーイのソフトになります。


比較的マイナーなゲームタイトルですが、なぜか我が家にソフトがあり、当時の私は何度もクリアした覚えがあります。

基本2Dのアクションゲームですが、途中でシューティングステージがあったりと、多彩なステージ構成が魅力の一つでした。

今回はステージ曲の中から、"Batwing Stage"で流れる曲のアレンジに取り組んでいきたいと思います。

●"Batwing Stage"の曲分析
"Batwing Stage"はゲーム後半にあるシューティングステージで、背景にはこんな感じの曲が流れています。


これが原曲

曲の出だしの部分、スロットルを全開にしたバットウィングが急上昇するさまを表現しているようであり、のっけから惹きつけられます。

その後に続くのは勇壮なメロディー、そして高速なベースとドラムで刻まれるファンクなビートです。

この曲の構成は次のようになっています。

曲の構成
イントロ→A→B→C→D→(Aに戻る)

イントロを除くと、8小節単位の4つの部分A、B、C、Dに分けることが出来ます。

そのうちA、B、Dパートのベースは基本ソの音(コード表記で言うとG)が連続して鳴っています。

つまり、曲の約3/4でベースがほぼ同じ音を弾き続けている、という結構珍しいケースと言えます。

この部分、同じコードがずっと続いているのかと思ったのですが、どうも違うようです。

例として、Aパート出だしのコード進行を見てみます。

Aパート出だし4小節のコード進行
Gm - Gm - C/G - E♭/G

Gの音をベースに置きつつ、上に乗ったコードが細かく動いています。

一つのコードでひたすら力押ししていく曲と思いきや、よく聴いてみるとお洒落で繊細な一面を持った曲ということが分かります。

●"Batwing Stage"のイメージについて
この"Batwing Stage"の曲を聴くと、私はこんなイメージを喚起させられます。
場所はゴッサムシティ上空1,500メートル。

急上昇しながら現れたのはバットマンの操縦するバットウィング。

前方に待ち受けるは宿敵ジョーカー配下の敵機の群れ。

そして始まる銃撃戦。

四方に飛び交う銃弾、眼下には撃墜された飛行機、辺り一面に立ち込める黒煙・・・

この「バットマンGB」ですが、初期ゲームボーイの作品なので、今のゲームとは比べものにならないくらいゲーム表現が「ちゃち」な感じです。

ですが、この曲を聴くとゲーム内で表現しきれなかった上記のようなイメージがぱぱぱっと浮かんできます。

まさに「音楽の力」といったところで、このゲームはBGMの恩恵にあずかる部分が多いように思います。

曲がゲームの格を一段も二段も引き上げている一つの好例であり、ゲーム音楽とはかくあるべし、というお手本になっています。

●アレンジした結果
それらを踏まえて"Batwing Stage"をアレンジしてみた結果、こちらのものが出来上がりました。



トランペットの音を中心にしたバンドアレンジです。

原曲がファンクなノリだったので、その方向性をより強調してみました。

・ワウの掛かったギターの音を追加
・レッチリばりの、ゴリゴリした音のスラップベース
・フィルイン多めのドラム

この辺りが本アレンジのポイントと思います。

●終わりに
バットマンGBの曲アレンジシリーズも第4回を迎えました。

この曲について、アレンジを始めるまで気付かなかった発見があったりしたのが、個人的な収穫でした。

今まであまり作ったことのない曲調だったので、制作の幅を広げられた点でも実り多い取組みとなりました。
posted by keno at 14:00| Comment(0) | 音楽
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