
リンゴの皮は包丁でむくべきか、ピーラーでむくべきか?
世紀の問題に決着をつけるべく、本気出して考えてみることにしました。
●リンゴの皮はいかにしてむくべきか
唐突ですが、リンゴって素晴らしい食べ物だと思います。
・果物の中で比較的安価
・どこのスーパーに行っても大抵売っている
・ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価抜群
・そして何より美味しい!
・・・と、非の打ち所がない出木杉くんのような存在です。
私も近所のスーパーで買ってきてよく食べたりしています。

大体1個100円くらいで売ってますよね
そんなリンゴですが、一つだけ我々の頭を悩ませる問題を抱えています。
皮をむく方法の問題です。
例えばミカンだったら手で皮をむく以外の方法はないでしょう。
バナナも同じで、手でむいて食べるのが一般的です。
翻ってリンゴの場合はどうでしょうか。
大きくは、「包丁メソッド」と「ピーラーメソッド」の2つに分かれると思います。
包丁を使って皮をむくのが正当な方法のような気がしますが、むくためには多少の技術が必要です。
ピーラーなら誰でも簡単にむくことが出来そうですが、何となく邪道な感じがします。
どちらがより一般的な方法なのでしょうか。
というよりは、どちらがより合理的なむき方なのか、平成も終わりに差し迫った今こそ検証してみる必要があると思います。

包丁、ピーラーの龍虎対決に今こそ雌雄を決する時・・・!
●リンゴの皮むき問題の、3つの切り口
まず議論を整理するために、この問題を以下の3つに切り分けて考えてみたいと思います。
3つの切り口
1.可食部の減少量
2.技術的な容易さ
3.邪道か、正当か
1.可食部の減少量
2.技術的な容易さ
3.邪道か、正当か
一つずつ見ていきます。
1.可食部の減少量
当然ですが皮をむくことで、リンゴの食べられる部分は多少なり減ることになります。
皮の最低限のところだけむいて、身の部分は出来るだけ残しておきたい・・・これが皮むきの理想です。
リンゴの皮むき問題を考える上で、この点が一番クリティカル(決定的)ではないかと思います。
包丁とピーラーの場合でどちらがより可食部を残せるのでしょう?
体感的にはピーラーが優位な気がしますが、きちんと検証したことがありませんでした。
というわけでこの点については別途、比較検証が必要です。
2.技術的な容易さ
続いて、皮をむくための技術的な側面について見ていきます。
包丁による皮むきは誰にでも出来るものではありません。
例えば小さな子供に任せるには少し心配です。
実は私もYouTubeの料理動画を見たりして、最近ようやく包丁の皮むきを覚えた口です。
一方ピーラーの扱いは比較的簡単です。
リンゴの表面に沿ってピーラーの刃を当てていくだけですので、怪我をすることも少なそうです。
以上より技術的な面では、ピーラーメソッドに分がありそうです。
3.邪道か、正当か
世間一般で、ピーラーで皮をむくのは邪道、という風潮があるような気がします。
食材を加工するのは包丁が正当なやり方であって、ピーラーでリンゴの皮をむくなんて恥ずかしい、プロの主婦がやることではない・・・
そんな考え方が未だに残っている感じがあります。
しかしこの点に関しては、私は名よりも実をとるべきと思います。(リンゴだけに!)
料理においては過程ではなく結果が全てであり、どんな方法を使っても美味しいものが作れればそれで問題ないはずです。
リンゴの皮むきにおいても当然これは適用されます。
というわけで、皮をむく方法に貴賤はなく、包丁メソッドとピーラーメソッドは手段として等価に捉えられるべきと考えます。
●ここまでのまとめ
ここまでの議論をまとめると以下のようになります。
包丁 | ピーラー | 備考 | |
---|---|---|---|
可食部の減少量 | ? | ? | 要検証 |
技術的容易さ | △ | ◯ | |
邪道/正当 | − | − | 等価 |
やはり問題となるのは「可食部の減少量」です。
このことについて確かめるには実験的な検証が必要なようです。
この話、長くなってしまったので次回(検証編)に続きます。

リンゴが「私のために争わないでー」と言ってるような図