2019年02月13日

オシロスコープの製作キットを作ってみた その2 ケースの自作

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オシロスコープキットのケースを自作してみたのでご紹介します。

●ケースを自作する
少し前に、オシロスコープのキットを購入して作った様子をご紹介しました。

・オシロスコープの製作キットを作ってみた
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このオシロ、性能的には特に申し分なく、早速二足歩行ロボットの動作確認で活躍しています。

ですが、一点困ったことがあります。

今の状態だと基板がむき出しなので、若干危険です。

動作中に回路に触ったりしたら感電する恐れがあります。

メーカー側は当然このことを認識していて、保護ケースが売られていたりします。


このケースを買ってしまおうかなと一瞬思ったのですが、ふと別の考えが浮かびました。

自分で作れば良くない?と思ったのです。

ケースなんて単なる箱ですから、適当なプラ箱を100均で買ってきて加工すれば良いはずです。

マリー・アントワネットがもし工作を趣味にしていたら、こう言ったでしょう。

「ケースがなかったら自分で作ればいいじゃない」

これを私は「DIYの悪魔のささやき」と呼んでいます。

高度に生産が発達した現代においては、自分で作るよりも市販のものを買ってきたほうが安価で性能も良いことが多々あるからです。

今回も私はこの悪魔のささやきに負けて、自分で作ることにしてしまったのでした。

●使うのは100均のケース
というわけで自作の開始です。

近所のダイソーを物色してこちらの品を買ってきました。

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ハガキケース(108円)

オシロスコープの寸法に一番合っていたのがこのハガキケースでした。

年賀状とか入れる役割を果たすためこの世に生まれたこのケースですが、よもやオシロスコープを入れられることになるとは思いもしなかったでしょう。

経理の仕事をやるものだと思って会社に入社した新人が、なぜか初日から営業に回されて客先に出向いているようなものでしょうか。

「おい、聞いてねぇぞ!」とか思ったりしているのかもしれません。

●製作、そして完成
それはさておき、製作を進めていきます。

まずケースのちょうど良い場所に電動ドリルで穴を開けます。
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穴は底面に4ヶ所、側面に1ヶ所

穴開け位置は、図面を引いたりせずに現物合わせで決めます。(雑工作の基本)

ホームセンターで支柱とネジを買ってきたので四隅に立てます。
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支柱は4本で516円でした

あとはオシロをケースに入れてネジで固定すれば完成です!
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あっという間に完成

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背面から見たところ。プローブをつなぐ部分だけ外にはみ出る仕様。

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測定するときはフタを開ける

●気になる材料費
というわけでオシロケースが無事に完成したわけですが、気になるのは材料費のことです。

DIYのメリットの一つは、既製品よりも安く欲しいものが得られるところにあります。

材料費だけで既製品よりも高くなってしまっては、DIYをする意味も薄れるというものです。

ちょっと計算して比較してみましょう。

自作オシロケース材料費
・ハガキケース:108円
・支柱4本:516円
・ネジ4本:34円
計:658円

既製品のオシロケース
定価:999円

あれ、値段があんまり変わらないような気がするんですが・・・

普通に既製品を買ったほうが良かったのでは・・・?

このような状況を私は「DIYの死の谷」と呼んでいます。

DIYの世界にはどうしても超えられない窪みが潜んでいるのです。

またしても私は谷の奥底に落ちてしまったようです。

●終わりに
今回はオシロスコープのケースを自作してみました。

ドリルの穴開けの位置取りなど、大きなミスなく作ることが出来ました。

値段はともかく、欲しいものを自分で作れて良かったと思います。(自己弁護)


posted by keno at 00:00| Comment(0) | 工作
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