2019年01月13日

オシロスコープの製作キットを作ってみた

DSC_0047.jpg

電子工作にあると便利、オシロスコープのDIYキットが格安で売られていたので購入して作ってみました。

●オシロスコープとは
趣味で電子工作をしていると、波形を見る必要に迫られることがあります。

電子回路を組んだけど想定通りの動作をしない場合、どこに異常があるのか調べていかないといけません。

そんな時に役立つのがオシロスコープです。

オシロスコープとは「心電図」のようなものです。

心電図.png
これのことですね

回路上の測定したい場所にプローブを取り付けると、電圧とか電流の波形を可視化して表示してくれます。

電気は直接目には見えないので、このような装置があると短時間で問題解決につながることが多々あります。

電子回路の「病気」を発見してくれる便利ツール・・・それがオシロスコープなのです。

●お小遣いで買えるオシロ
さてこのように、あると非常に便利なオシロなのですが、ひとつ難点があります。

個人が趣味で買うには少し高価なのです。

一般的なオシロだと50,000円くらいは平気でしますし、高機能なものになると100,000円以上になるものもあります。

私は電子工作を年がら年中やってるわけでもないので、この価格だと少々尻込みしてしまいます。

そんな折、Amazonでこんな商品を見つけました。



オシロスコープを自分で作るDIYキットのようです。

機能は限られていますが、値段が3,000円程度とお小遣いレベルの安さです。

これなら私でも買える・・・と思い、早速購入してみることにしました。

後日、こんな感じで商品が届きました。

DSC_0044.jpg
(左から)基板とプローブ、回路部品、液晶パネル

●製作
それでは早速キットを組み立てていきます。

DSC_0048.jpg
用意した道具(はんだごて、はんだ、テスター、ニッパ、はんだ吸取線)

組み立ての順序は
@チップ部品のはんだ付け
  ↓
Aスルーホール部品のはんだ付け 
です。

小さい部品を先に、大きな部品を後に実装するイメージです。

こちらがチップ部品まではんだ付けしたところ。
DSC_0045.jpg
チップ抵抗、ICなどを実装

その後、全ての部品を実装し終えたものがこちらになります。
DSC_0047.jpg
部品点数は結構多め

付属のマニュアルにも書いてあるのですが、リード抵抗はテスターで抵抗値を確認しながら取り付けたほうが良いです。

抵抗のカラーコードを逆から読むと全く違った抵抗値と勘違いしてしまうためです。

テスターをお持ちでない方は、まずはテスターを買ったほうが無難だと思います。


テスターのDIYキットはないのだろうか

●動作確認
では回路が組み上がったので、ちゃんと動くかどうか確認していきます。

その前に、電源が付属していないので自分で用意します。

直流の9V電源が必要なのですが、エレキギターのエフェクター用電源を流用することにしました。

DSC_0053.jpg
ギタリスト御用達のCUSTOM AUDIO JAPAN製

なんだかロックな波形を出力してくれそうですね(?)

さて、こちらがテスト波形を観測したところです。
DSC_0057.jpg

おお・・・! ちゃんと波形が出ております!

私にしては珍しく、作ったものを一発で動かすことが出来ました。

日頃の行いが良かったから、ということにしておきましょう。


・・・ところでこれ、もしも動かなかったらどうすれば良いのでしょうか。

オシロスコープを使ってデバッグをすれば良いのですが、そのオシロが必要だから今こうして作っているわけで・・・

オシロキットAを作ったが動かない
  ↓
オシロキットBを買って作ってオシロAをデバッグしよう
  ↓
オシロキットBを作ったが動かない
  ↓
オシロキットCを買って作ってオシロBをデバッグしよう
  ↓
以下略

このような無限ループが発生したりしないでしょうか。(んなアホな)

●終わりに
今回は、オシロスコープの製作キットを買って組み立ててみました。

まず、こんなに安い値段でオシロが買えることに驚きました。

波形もきれいに出力されていて、趣味として使うには十分な機能を持っているようです。

このオシロは今後、二足歩行ロボットの動作確認などで役立つことと思います。
posted by keno at 17:00| Comment(0) | 工作
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