
前あき型のトランクスを作ってみたらなんか失敗した、という話です。
●前回の課題2つ
以前、男性用のトランクスを自作してみたことがありました。(こちらの記事)
初めてのトランクス製作にしては上手く出来たのですが、以下2点、課題が残りました。
@仕様を決める際に日和って前とじ型のトランクスにしてしまった
Aトランクスに不向きの生地を選んでしまった
@の前とじに関しては、初めての製作だったことを考えると正しい判断だったと思います。
(前あきより前とじ型のほうが製作の難易度は低いので)
しかしトランクスの王道(?)はやはり前あき型ですので、再挑戦せねばなるまいと思いました。
Aの生地に関して、前回は綿プリント地のものを選びました。
使った生地の伸縮性が弱かったので、着心地の悪いトランクスになってしまいました。
この辺りの反省を活かした製作が今回のポイントになります。
●生地の選定
今回、生地はこちらのニット地のものを選びました。

紺色の無地で、1mで950円でした。
以前使った綿プリント地とは生地の伸びやすさが全然違います。
生地の選定、大事。
洋裁初心者の私はここにきてようやくそのことを学んだのでした。
●製作
製作に関して、前回からの変化点は前とじの部分を前あきに変えるだけです。
そんなに苦労せずに良いものが作れるだろう、と考えていました。
そう、この時までは・・・
●完成
出来上がったものがこちらになります。


ちゃんと前があくようになりました。
とりあえず形にはなったのですが、全体的に失敗が多くありました。
いくつか、具体的に書き出してみたいと思います。
●失敗@ 縫製が雑
これは今回に限ったことではないのですが、今回は特に縫製が雑です。

刺繍が直線にならずにうねっています。
前あき部は生地が立体的に重なるため、縫いづらさも相まって、いい加減な縫製になってしまいました。
ちなみに、縫製は手縫いで行なっています。
以前からミシンを買う買う言いながら、未だに買っておりません。
ミシン買う買う詐欺に認定されても仕方ないレベルです。
手縫いでは今回のような雑な作りになってしまうことを考えると、本当にミシンを買ったほうが良いのかもしれません。
●失敗A 前あきの位置がおかしい
下の写真を見て頂くと分かるのですが、前あきの位置が何かおかしいです。

腰のゴムが入っているところまで「あき」が出来てしまっています。
私はこのようなトランクスを未だかつてお店で見たことがありません。
世界に一つだけのトランクス・・・
もともと特別なオンリーワンなのかもしれませんが、もしもこのトランクスがお店で売られていたら、消費生活センターに苦情の電話が殺到すると思います。
なんでこんなことになってしまったのでしょうか。
作り終えた後に考えてみたのですが、参考にさせて頂いた図面に誤りがあったのだと思います。
実は生地を裁断していた時点で、「あれ?ここの寸法は何かおかしいような?」とうっすら思っていたのですが、「まあいいや、何とかなるっしょ」と通してしまいました。
その結果がこのオンリーワン()のトランクスです。
設計段階で自分が納得してから作らないと大きな失敗の元になる・・・
当たり前のことなんですが、そのことを痛感しました。
その他にも細かなミスはたくさんあるのですが、切りがないのでこれくらいにしておきます。
生地の選定に関しては問題なかったので、着心地は悪くありませんでした。
●終わりに
今回は、トランクス製作第2弾として、前あき型のトランクスを作ってみました。
全体的に反省点が残る出来となってしまったので、いずれリベンジをしたいと思っています。
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